④茶事、振り返り
掃除しても掃除してもラグに寄る猫たち。
当日の正午の図。
はたして掃除の意味とは……。
こうして猫はかわいい顔ではじめての茶事にテンパっている私に無力感を与えるのだ。
ラグの上にあったこたつは右側の寝室エリアに移動した。
布団も三つ折りにして部屋の隅へ。
和室がないので、こたつとセットで使っているこのモフモフのラグの上で茶事をすることに。
短辺のほうに正客末客とお二人座ってもらう。
一番悩んだのは火をどうするかだったが、結局ポットにした。
でもポットにするとどうしても簡易になりすぎてしまうので、ここが次回からの課題。
とはいえ、電気だとコードが見えてなんだかなぁな感じだし、なにより洋室のワンルームにはたとえ電気であろうと炉も風炉もちぐはぐで似合わない感じがする。
多くの人が洋室で茶事をしようと思わない理由はここにあるのかもしれない。
ポットを使うので、点前は濃茶も薄茶も盆略にした。
盆略にすると水差しや柄杓など道具が減るので、一番簡単に茶事をはじめることができると思う。
とはいえ、濃茶と薄茶でメリハリをつけたかったので、濃茶では無印の長方形のトレイを使い、薄茶は千歳盆の蓋を使った。
菓子茶事(飯後の茶事)では続き薄が一般的らしいので、茶入れ、茶杓、仕服を拝見に出した後、それを正客でとめておいてもらって、建水だけ残して一度下がって薄茶の干菓子を持ってくるという形の続き薄にした。
当日台所に貼った進行表。
会記。
赤字は先生にお聞きした訂正点。
本床がない場合は床のみでいい。
会記は飾らない。帰りにお渡しする。
(飾るのは大寄席のお茶会のみ)
小吸物椀
(箸先を落とす)
食材は卵豆腐(柚子胡椒を載せた)、ほうれん草、カニカマ、しめじ。
味付けは白だし。
煮物椀より軽めを意識して作った。
主菓子はレトルトのぜんざい。
菓子茶事(飯後の茶事)の主菓子は蓋物で出すのが一般的らしい。(そうなの~!?)
汲み出しに使った小さい器はセリアで買ったお気に入りのユニコーン🦄໒꒱· ゚
初めて拙宅の茶事に来ていただいたので、紅白なます。
ツボツボ代わりに、汲み出しの器とお揃いの小皿を使った。これもお気に入り。
これを使いたかったので、大根と人参をキューブ型にした。
すし酢と白だしに1週間漬ける。
濃茶は主茶碗の銘「國家康」に合わせて西条園の「神護の昔」。
薄茶は主茶碗が鳥獣戯画なので、楽しげな雰囲気のある一保堂の「三笑の白」を選んだのだが、「三笑」というの虎渓三笑という故事に由来するらしい。
簡単にいうと、3人の男性が笑いあっている様。
亭主、客、合わせて3人の茶会だったので、まさかのミラクルヒット。
一保堂は包装がおしゃれ!
会記の添削を邪魔するエルくん。
2匹に増えた。